たまには恋でも

たまには恋でも (新書館ディアプラス文庫)

たまには恋でも (新書館ディアプラス文庫)

 えっと、BLですので苦手な人は読み飛ばしてください。

 イケメンおたくが無愛想な後輩に萌えてがんがん押しまくる話(後輩視点です)。

 私は自分で自分をオタクだと思っていますけれども、レベルのあんまり高くないオタクだと思っておりますけれども、それでもこれを読むとあっ、私なんてまだまだまだですよねすみませんって思う。「夢は廃墟を駆け巡る☆」のときも思ったけれど、渡海さんの書くオタクは突き抜けていて大変面白くて好きです。周りにはいて欲しくないですが遠目に見ていたい。
 メインふたりのやりとりも可愛くて好きですが、周りあってこそだなあと思うくらい周りの人たちとのやり取りも好き。なんというか、深埜木は苦労したんだろうな。

でかい月だな

でかい月だな (集英社文庫)

でかい月だな (集英社文庫)

 ある月の夜友人にいきなり蹴り飛ばされ死にかけて、それから生活が一変してしまう男の子の話。

 不思議な話でした。すごくよかった。
 死ななかったけど、もう得意だったバスケはできないしどこか全てに違和感を覚えながら過ごしていく主人公と、錬金術師みたいな中川くんのやり取りが本当によかった。まいちゃんはかわいい。
 私はお話のなかでも「死ね!」っていうキャラが実のところとても苦手なのですがかごめは……かごめは可愛かったくやしい。最初は眉をひそめたくなる気分なのですが、読み進めていくうちに何この可愛い子は! と思うとても不思議なキャラでした。
 そして綾瀬。事件後の彼との再会のお話を読んで、ああやっぱり元の通りには戻らないのだなと少し悲しくも思った。当たり前なのですが。事件前の、あの海のやり取りを読んで余計にそう思う。
 続きが読みたいっていう気持ちもあるのだけど、彼らの他愛ないやり取りをもっといっぱい読みたいような本でした。

真鶴

真鶴 (文春文庫)

真鶴 (文春文庫)

 失踪した夫のことを思い出しつつ、母と娘と日々過ごしていく女性のお話。

 川上さんが書くお話には人のかたちをしていて、でも人でないものがよく出てきますが、それはちょっと怖いところもありつつも幽霊とかではない。と思っていましたがこれって勝手な思い込みだったかもなあと思ったりなんだり。
 今回は主人公に「ついてくるもの」がいます。いっぱい。
 主人公にしか感じ取れない。近くなったり、濃くなったり薄くなったり。
 一番近くに来た女には、ときおりぞっとさせられました。
 不安定なせいなのか、主人公の揺らぎが大きくて、現実と非現実をお話のなかで行ったり来たりします。
 読んでいてめまいがしそう。
 諦めているようで追い求めて、触れそうで触れられず、最後には決別がある。と思う。

真綾ライブとか

 相変わらず漫画読んで小説読んでだらっと過ごしていました。
 金欠具合がはんぱないよ!

 あと真綾さんライブへ。
 せっかくだからブログに書こうじゃないかと曲順とか記憶していたんですけど、そのうちDVDになったりするよね?
 いいか。
 パンフ。もとい日刊坂本真綾も無事手に入れました。
 なんの前情報もなく買おうとしたら3500円でちょっと背筋が伸びた。
 中身見て納得。写真集みたいだったよ。
 生で聞くと声がすごくきれいに伸びるのが分かってびりびりしました。あとふと、声が変わったというわけではないですが、大人っぽい感じになったよなーと思う。うまく言えないのですが。なまだから?
 好きな曲がいっぱい聴けたりしてうれしかった。
 真綾さんかわいー! って500回くらい思ったりするライブでした。

 うっかり帰りの電車でひと駅寝過したら逆方向の電車がなくって(終電出てた)タクシー乗ってもどったりしましたがよい一日でしたよ。


 三月に読んで印象に残った本を三冊ばかり。

ミストボーン

 二月のまとめはそんな感じで少女小説読んでましたが。
 一月末から二月の頭にかけてこれを読んでました。

ミストボーン―霧の落とし子〈1〉灰色の帝国 (ハヤカワ文庫FT)

ミストボーン―霧の落とし子〈1〉灰色の帝国 (ハヤカワ文庫FT)

 盗賊の一員として生きている女の子が、持っている不思議な能力を認められ、クーデターの重要な役割をこなしていくお話。ファンタジーです。
 これがもう巻数進むごとに引き込まれていきます。三巻はずっとうわー、うわーってなってた。
 兄の教育の賜物というか、そこまで!?ってくらいに疑り深い(そうでないと生きていけないんだけど)ヒロインが、成長していく姿にははっとする。
 世界観も面白い。完全な階級制度がひかれていたり、伝金術という金属を用いることで相手の精神に干渉したり物理的に攻撃したり。うまく言えなくてごめんなさい。読み込んでいくととてもはまります。

 海外のファンタジーものってあんまりよんだことがないのですが。
 漫画家のおがきちかさんがブログで触れていたヴァルデマール年代記(タルマとケスリー、ヴァニエルのところ)とか影の棲む城、チャリオンの影とかくらい?
 あ、ファンタジーのくくりならハリポタやゲドもか。他にも妖精の女王、銀色の恋人、ベルガリアード物語、とか数えてみるとちょこちょこ読んでるか。
 読むと面白いものがいっぱいあるので、もー少し手を広げていきたいなあと思います。
 積読本減らしてから。

 ……無理かな。