ヘヴン

ヘヴン (白泉社文庫 え 1-14)

ヘヴン (白泉社文庫 え 1-14)

 遠藤さんは家族ごっこを読んでから気になっていて購入。
 戦争により文明が著しく後退した世界で、戦前に作られた暗殺用ロボット(ルーク)と生活することになった女性(マット)の話。
 二部構成になっていて、ルークとマットの話が一部(未来)。ルークがどうして作られたのかが二部(過去)。
 一部も明るくはないですが、マットのおかげでルークの道ができるような、先を望めるような気がする。と思いつつ二部を読むともう…後半に行くにつれてどんどん悲愴になっていく。二部の前半はとても希望に満ちているだけにやりきれない感じです。
 解説にもあるけれど、読み返さないとこれは、と思う。