ミーナの行進

 行進の変換が更新になりましたよ。何が言いたいのかねパソコン。

ミーナの行進 (中公文庫)

ミーナの行進 (中公文庫)

懐かしさといとおしさが胸にせまる、ふたりの少女と家族の物語(チラシより)

 中学生になったばかりの少女朋子は、母の家裁学校への入学を機に、母の妹である伯母の家にお世話になることになります。
 伯母の他にハーフであるハンサムな伯父、ドイツ生まれの伯父の母、お手伝いさん、庭師さん。それからミーナという少女とコビトカバ。朋子には夢のようなお屋敷で彼らは優しく温かく、ときにぎこちなくなりながら生活している――。


…………ああああうまくいえねええええええ。

 いつもより真面目に書こうとしたのですが無理でした。
チラシに書いてあることがすべて。と言ったらなんですが、本当に懐かしくいとおしくなるお話です。
 ふたりの少女と、それからコビトカバ。周りの人間たちがとても優しく柔らかな雰囲気を醸し出しながら日々生活しています。けれど小川さんらしい毒というか棘がかすかに含まれており、それが物語をぐっと深くしているってなんだ私はえらそうに。けれど優しいだけではなくて、どこかほの暗い感じがあって、みな目を逸らそうとするのに朋子はつい突きつめてしまうから、余計にはっとするお話になっているのだと思います。
 物語に出てくる誰のことを考えても、きゅっと胸をしぼられるような切ない感じがします。
 そのなかでも、朋子とミーナ。ふたりの少女のやりとりを見ていると、自分がそんな体験をしたわけでもないのに、ふっと懐かしい感覚に襲われる。それは本当にいとおしいという感覚だと思います。
 ふたりの成長していくさまや、少女らしい潔癖さや純粋さがとてもたまらないと思う。

 いつもより真面目に書いたのにいつもより意味不明です。すみません。
 言えるのは、とても小川さんらしいお話だと思う。優しい部類のほうで。